2016年8月27日土曜日

妖精たちの森


27日(土) 今日は映画『妖精たちの森 (THE NIGHTCOMERS)』(1971) を観ました。

妖精たちの森【字幕】

両親を事故で亡くした幼い姉フローラ(バーナ・ハーベイ)と弟マイルズ(クリストファー・エリス)が暮らす田舎の屋敷が映画の舞台。
下男のクイント(マーロン・ブランド)は無学で野卑な男だったが,2人にとっては良き理解者だ。
ある日,沼でガマカエルを見つけたクイントは,姉弟の目の前で火をつけた煙草をカエルに咥えさせ,煙を吸い続けたカエルはみるみる膨れ上がり,最後には体が破裂する。
呆気に取られる姉弟に対して「好きなことで死ねるなら幸せなんだ」とクイントは告げます。
また,力ずくで犯した家庭教師のジェスル(ステファニー・ビーチャム)と次第に愛を深めていくクイント。
だが屋敷の実権を握る老家政婦のグロース(ゾーラ・ハード)が2人の仲を裂こうとした時,姉弟は2人を永遠に結ばせようとする。




美しい田園風景の中で繰り広げられる異様な物語だが,ウィナーの語り口とブランドの存在感によってぐいぐいと引き込まれる。
クイントとジェスルのSMセックスを覗き見た姉弟がそれを真似ようとするシーン(セックスごっこ)など,子供の純真さと恐怖がよく出ており,それはショッキングなラスト・シーンの行為にも繋がっていく。
★★★★★

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